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 象潟町ー歴史・文化 



 慈覚大師円仁が開山したと伝えられる古刹。昔、八十八潟九十九島の景色の要にありました。1200年の歴史があり、古木に囲まれて、芭蕉句碑 など、数々の旧跡が残ります。境内の草木にも不思議な伝説が伝えられ、興味は尽きることがありません。寺には数多くの文人墨客が訪れ、その貴重な足跡を見ることができます。菅江真澄(1784)「うつしえにうつしとめしは象潟のむかしをいかでみづくきのあと」小林一茶(1791)「象潟や波の上ゆく虫の声」吉田松陰(1852) 正岡子規(1893)「鳥海にかたまる雲や秋日和」斉藤茂吉(1947)「秋すでに深まむとする象潟に来てさにづらふ少女を見たり」

 沢庵禅師(1629)[臨済宗の僧]「きさかたのいはさの波は早けれど こころの月のかげもすみつつ」松尾芭蕉(1689)「象潟や雨に西施がねぶの花」

 芭蕉が訪れた時代、九十九島は海に浮かぶ 島々でした。後に大地震のため、かつての海底は現在陸地となり、陸上に島が点 在する不思議な景観を見せています。

 箱根にもひけをとらない難所とされ、旅人を悩ませてきた三崎山 旧街道。その険しさを物語る地名、伝説が残っています。
 古くから、山岳信仰の霊山として崇められてきた鳥海山。象潟にはこの風土に生まれ、人々の間で脈々と受け継がれてきた延命長寿を願う「延年 チョウクライロ舞」など多くの伝統芸能があります。鳥海山日立舞は領主生駒候が国替えの際、旧領地讃岐から楽師と共に持ちこみ、領民によって伝え られてきた古い番楽舞。「作祭り」としてお盆の13日、15日に本舞が演じられる。

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※ 象潟観光ガイドブックより抜粋。