象潟は有史以前、鳥海山の大噴火によって誕生しました。噴出した土砂が海に流れ、火山灰は波に洗われ、そこから美しい大小の島々が現れました。やがて砂嘴（さし）が発達し、一帯は背景に鳥海山を望み、島々を浮かべる美しい入り江になったということです。当時は松島と並び称されるほどの景勝地でした。ところが１８０４年の大地震で、海底が隆起し、陸地へと大変貌を遂げたのです。象潟はまさに海から生まれた町なのです。

	鳥海山噴火の溶岩で 形成された、奇岩怪石が目を引く三崎公園。海に突き出た観音崎、大師崎、不動崎の三つで「三崎」の名がついています。 豊富な湧き水が16ヘクタールもの湿原を形成する獅子ヶ鼻湿原には、珍しいコケ類が密生し、「鳥海まりも」など、希少種の数々を 見ることができます。	緑のじゅうたんを敷きつめたような山肌を幾筋もの水が流れ落ちる伏流水。緑と白のコントラストが目にも鮮やかです。滝の裏側に入った「裏見の滝」もまた絶景とか。一方、２６メートルの高さから一気に落ちる奈曽の白滝はしぶきをあげ辺りに瀑声を轟かせます。

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※ 象潟観光ガイドブックより抜粋。